インナーチャイルドに悩む方へのセルフイメージカウンセリングのすすめ
私たちはみんな子ども時代を経てから大人になります。
その成長過程である、幼少期での感情や記憶は、大人になった現在においても心の奥に残っています。
今回お話する「インナーチャイルド」とは、幼い時に形成された人格部分を指します。
そして、その人格が大人になっても自分を守るためになんらかの形で心に現れてきているというものです。
このインナーチャイルドによって、人との関わり方や自分自身との向き合い方に悩んでいるという方は、実は多くいらっしゃいます。
なので、悩みを抱える方にとってこのインナーチャイルドは、適切なカウンセリングを受けることが大切です。
今回は、まずインナーチャイルドについて詳しく解説し、セルフイメージカウンセリングを受けるとどのような効果があるのかを解説していきます。
インナーチャイルドとは何か?
インナーチャイルドとは、直訳すると”あなたの心の内側にいる子どもの部分”です。
これは、幼少期での親や養育者との関わりによって、心の内側の人格として誕生します。
子ども時代は、親や養育者からの愛情や助けがないと生きてはいけません。
子どもは親や養育者に対して「愛して欲しい」「見放さないで」「私と向き合って欲しい」という本能的感情により、期待に応えようと一生懸命考え、行動を起こします。
これが幼少期の心に形成された人格の部分となります。
この人格の部分により、どうにか親の注目を集めようとします。
それが無意識のうちに自己防衛へと繋がり、心の奥底で自分を守ろうとして誕生した幼少期の感情が大人になっても、自分を支配します。
そして、大人になってもその人格の支配により、生きづらさや自分への劣等感をはじめ、様々な悩みへと繋がります。
次に、インナーチャイルドの方が具体的にどのような悩みを抱えているのかを説明していきます。
「こんな私は誰からも愛されない」自尊心が低い
幼少期に親から愛されている自覚があまりなかった人や自分と向き合って欲しいのに思ったような反応が得られなかった思いが強い人。
こうした人は、大人になっていざ恋愛をしようと試みても、チャレンジする前に
「どうせこんな私なんて、誰も愛してくれない」
「私が好きになっても、相手に振り向いてなんてもらえない。好きになることすら無駄だ」
など、自分に対して自信がなく自己否定感が強いです。
それゆえに、最初から決めつけてしまい、踏み切ることができないこともあります。
「私は痩せていないと可愛くない」幼少期の思い込みが強く根付いている
幼少期に太っていて、その当時母親から「やっぱり痩せた方が可愛いね!」と言われた過去があります。
母親は決して太っている自分を否定しているわけではないのですが、痩せている自分を褒めてくれたことに非常に思い入れがあり、あの時の褒めてくれた母親の笑顔が大人になっても染み付いています。
母親は、決して太っている自分を否定しなかったのですが、それよりも「私が痩せたから私を可愛いと認めてくれた。
太っている私は許せない」という誤った認識を自分の中でしてしまったことにより、自分の体重の増減に異常に過敏となり、少しでも体重が増えると食べることをやめたり、ひどい場合は摂食障害へと繋がってしまうこともあります。
「私を見て欲しい!」わざと注目を浴びることをしてしまう
認めてもらえなかったり、孤独を感じた幼少期を過ごした人は、大人になってもまるで子どものようにわざとミスをしたり、本心ではない嘘をついてまで面白いことを言ったりして他人の注目を集めようとしてしまうことがあります。
私を見てほしいという強い欲求の現れが出てしまい、自分も無理をしているため、そんな自分に対して疲労感やしんどささえも覚えます。
会社の上司や目上の人との関わり方がわからない
幼少期に父親によく怒られたことや、無意識のうちに父親を苦手としていた人は、大人になって会社の中で上司や目上の人とどのように接したらいいのかわからないと思っている人もいます。
ミスをしたら怒鳴られるんじゃないかなど、起こってもいないことに関しても非常に怯え、緊張状態のままで会社で過ごしているため、男性の年齢層が高い職場は長続きしないなど悩んでいる人もいます。
職場でも、仕事よりどうすれば上司に怒られないか?など注目を置く部分が他の人と違うのも特徴です。
インナーチャイルドとは、先程説明した通り、幼少期での親や養育者への気持ちの現れが人格となり、大人になった今でも自分を支配してしまうということです。
次に、大人になっても悩みの種となるインナーチャイルドが生まれる背景について説明します。
親や養育者が怒りっぽい性格だった
親や養育者が怒りっぽく、常に顔色を伺い、怒りによる支配に怯えていた人
愛して欲しいのに、自分に無関心だった
自分のことを愛してもらいたいのに、親や養育者は自分に興味や関心等はなく、自分の愛 情への欲求を押さえていた人
褒めてもらいたくて一生懸命親の期待に応えようとした
褒めてくれる時だけ、自分を認めてもらえていると感じ、自分の限界をも超え、必要以上 に頑張りすぎてしまった人
泣いていると怒られた
泣くことは悪いことではないのですが、親や養育者から泣いていると「何で泣いているん だ!」と逆にすごく怒られた記憶があり、自分の感情を我慢してしまっていた人
虐待やネグレクトをされた人
力で支配をされていたり、育児放棄されていたため愛情を知らずに育った人
ポイント
インナーチャイルドとは、幼少期に受けた心の傷によりできた人格であり、その自分の奥底に眠る人格とうまく決別するためにはインナーチャイルドセラピーを受けることによって、「悲しい・寂しい・辛い」感情を癒してあげることが大切です。
カウンセリングによって、過去の自分の痛みと向き合うことで、インナーチャイルドでの悩みを解消してあげることができます。
お悩みの方は、カウンセリングを受けてみてください。
一緒に悩みを解決していきましょう。
独りで悩みこまないでくださいね。