HSPに悩む方へのセルフイメージカウンセリングのすすめ
生活する中で、人との関わりを避ける事は困難です。
しかし、人の言葉や行動、ちょっとした仕草の変化などが異常に気になってしまい、人間関係自体を非常に億劫に感じている方もいるのではないでしょうか。
常に人の顔色が気になってしまい、職場や交友関係においても本来より必要以上に強いストレスを感じていませんか?
他にも環境の変化に適応することが苦手であったり、些細なことでも深く考えすぎてしまったりと悩んでしまうことはありませんか?
もしかしてその症状はHSPと呼ばれるものに該当するかもしれません。
HSPとは、”非常に感受性が強く繊細な人”です。
このHSPは、病気ではないため治療することはできません。
また、マイナスなイメージが強いかと思われますが、HSPの方には、他の人にはない強みの部分もたくさんあります。
工夫次第で、その特有を理解しうまく付き合っていくことにより、現在よりストレスを感じることなく、人生を豊かに生きることが出来ます。
今回はHSPについて説明し、特性を理解したうえで、生きやすい人生を実現させるためのセルフイメージカウンセリングのすすめについてご紹介していきます。
HSPとは何か?
HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)といいます。
先ほど述べたように非常に感受性が強く繊細な人を指します。
日本では人口の約20%がHSPであると言われており、病気ではなく元々生まれつきに持った気質であり個性です。
このHSPである人たちは、とにかく繊細でデリケートです。
他の人ならあまり気にならないことがとても気になり、それによって深く悩みを抱えるため、特にたくさんの人数に囲まれる場を苦手とします。
常に人の表情の変化や言動が気になってしまうため、自分の気落ちより相手のことを意識し顔色を伺ってしまうため、1人でいる方が気が楽に感じてしまい、人付き合い自体を避ける人もいます。
HSPである本人も、自分の性格に疲れてしまうため、うまく自分の個性だと思いながら共存し生活することが大切です。
HSPの人が抱える悩み
とても感受性が豊かであり、繊細なのが特徴のHSPです。
この特性により、人付き合いを始め、日常生活においても様々な悩みが生まれます。
次に、このHSPでどのようなことで悩んでいる人がいるのかを紹介していきます。
「あの人は何で怒っている?」他人の表情や言動の変化に敏感
HSPの特徴として、人の言葉や表情の変化に対して非常に敏感であるため、常に人の顔色を伺ってしまう傾向があります。
「さっきまで笑いながら喋っていたのに、急に真顔で黙り込んだぞ。何でだろう?」その”何でだろう?”を深く追求し考えすぎてしまうため、頭も心もいっぱいいっぱいになり、しんどくなります。
他の人なら気にならない、他人の些細な変化を非常に感じ取ってしまい、さらにはその原因について、「あの時、私あの人の気に触ること言ったかなぁ」など、自分が原因であるかのように考えてしまいがちであるため、人と関わること自体を避けたいと思います。
「ずっと監視されている気がする」他の人の視線が気になる
誰もあなたのことを意識してみているわけではないのですが、仕事では上司や同僚からの視線が気になり、常に緊張状態を感じます。
また、買い物に出掛けた際も、通りすがりの全く知らない人からの視線が常に自分に向けられているような恐怖心を覚えます。
そのため、ずっとアンテナを張り巡らせて、周りの様子を感じ取っている状態であるため、非常に疲れてしまいます。
他の人が怒られているのに、何だか自分が怒られているような気持ちになる
職場において、他の人が怒られているのを見ると、なぜか自分が怒られているかのように落ち込んでしまったり心にモヤモヤを抱きます。
これも、HSPの特性である感受性の強さから影響していることであり、その怒られている人と自分が重なり辛い気持ちになります。
初対面の人がいる場や大勢の人が集まる場所が苦手だ
常に人の顔色を伺ってしまうため、初対面の人や大勢の人がいる場において、顔色を伺う対象が多すぎるためこのような場を苦手とします。
また、本当は行きたくないのですが、誘われた際も相手の顔色を伺ってしまうため、なかなか断ることができずさらに悩んでしまいます。
昔言われた言葉がずっと心に引っかかっておりしんどい
何年も前に言われた些細な言葉なのですが、その言葉が心から抜けず、「なんて自分はダメなんだ」と否定的になり自分自信を苦しめてしまいます。
HSPの人特有の強みも存在する
マイナスなイメージの多いHSPですが、強みもたくさんあります。
共感性が高く、他の人に寄り添うことができる。
感受性の高さから、相手の喜怒哀楽を分かち合うことができます。
相手が落ち込んでいるときには一緒に悲しみ、喜んでいるときはまるで自分の事のように喜ぶことができるため、愛情深く優しい性格だと周囲から評価されます。
思考力や洞察力が高い
物事を深く考える傾向があるHSPの人は、思い立ってすぐ行動し失敗することが少ないです。
じっくり、その後の事まで考えて行動できるのが強みと言えるでしょう。
自分の落ち着く場を見つけられることで発揮される集中力
HSPの人は常に周りの視線や他人の表情が気になりすぎるために、心が緊張状態となります。
しかし、本人が落ち着く自分の居場所を見つけることができれば、元々持っている集中力を存分に発揮することが出来ます。
環境づくり次第で、出来る事や可能性は広がります。
直感に優れている
人の様子や変化に非常に敏感であるため、実は直感に優れています。
「もしかしたら、そうなのかな?」と思うことが、本当にそうであったりと驚くことがあります。
ポイント
これまで述べたように、HSPの人には悩みもありますが、それと同時に強みも多く存在します。
大切なのは、個性として共存することです。苦手な部分をうまくカバーし、強みを生かして生きることによって、人生を楽しむことが出来ます。
そのためにも、自分の個性と共存するために、各個人にあったセルフイメージカウンセリングを受けていただきたいと思います。
きっと以前よりも、自分に自信を持つことができるようになりますよ。